休日も 姉貴のせいで 休まらず
2010-04-18


昨日の宴会の途中で着信した急ぎの修正案件を抱えて、休日だというのに平日と同じような時刻に起床する羽目となった。
それと金曜の夜に父親から届いたメールで、俺が姉貴の事を疫病神と呼んで嫌って顔を合わせていない状況に対して、小言が書かれていたのだが、その件はあまりに馬鹿げていたので放置したままだった。
場合によっては姉貴絡みの問題へ対する対応も迫られるかも知れない状況で、色々と忙しい休日となりそうな気配を全身に背負いながら布団から這い出した。

朝食を食べるためにリビングへ降りていくと父親がうどんを啜っていて、この時点で姉貴絡みの問題を掘り起こされる危険性が極めて高くなって、嫌な雰囲気が食卓を包んでいた。
俺が朝食の準備を終えて食べ始めたところで、父親が先日のメールの件を掘り返してきたのだけど、その主たる内容が俺に対して姉貴への譲歩を要求していたので突っぱねた。
そして、現状の家族崩壊と呼ぶべき状況を生み出している原因が父親の曖昧な態度と威厳の無さにあることを突き付けて、自分の言動が招いた事態の悪化を俺に押し付けるなと諭していた。

この家庭崩壊の発端は去年 8月頃から姉貴が仕事上のストレスから家族へ八つ当たりをし始めた事に加えて、以前から自己中心的な言動が拍車を掛けて、家族から煙たがられるようになった。
状況が改善される所か悪化の一途を辿り、姉貴は着信拒否のブラックリストに家族を登録して、コミュニケーションを拒むようになっていった。
そんな険悪な状況の中で迎えた12月末、大掃除を手伝いもせずコミケへ出掛けた姉貴が自分で進言した予定を覆して帰宅して、半日掛かりでワックス掛けをした床に足跡を刻んでいった。
しかも、一人で頑張った半日掛かりの仕事を台無しにされ、当然のように激高する俺へ対して罵倒を浴びせる始末だ。

大掃除の事件をキッカケに俺の中で姉貴は嫌悪の対象となり、二度と顔も見たくないと徹底的に避けるようになった。
姉貴との接触を避けるため、会社の帰りは定時ダッシュを基本に寄り道もせずに帰宅して、弁当の用意を除けば夕食の時間は15分程度と流し込むような状態となった。
元より平日に姉貴とリビングで鉢合わせる機会が年間10回だった事もあり、疫病神が見たいテレビがあるとか言い出して早く帰宅しない限りは完全に設定がない状態となって現在に至るわけだ。

俺が姉貴を避けている事実は確かに存在するが、元より薄かった接点をゼロにしただけで、姉貴に対して何ら負担を掛けている訳でもない。
それなのに金曜のメールで父親が言ってきた事は「俺が避けているから姉貴は時間を潰してから帰宅しなければならず、夕食も食べられなくて可哀想だから、避けたりするのはやめてやれ」という要求だった。
繰り返しになってしまうけれど、俺が努力をして姉貴を避けてるだけであり、何らしかの負担を姉貴へ要求している訳でもなければ、その必要もないというのが現状だ。
それにも関わらず、何故に姉貴が時間を潰さないと帰宅できないという状況が生まれるのかも理解できないし、何故に遅く帰宅すると夕食が食べられないのか意味が分からない。

父親が姉貴の戯れ言を真に受けてしまう原因は、自分の意見を主張する事をせずに逃げ回っている姿勢にあると、息子である俺が指摘しなければならないとか酷く心が痛んだ。
俺が父親へ説教をしている時も 2回ほど父親が中座をして、その姿は正しく負け犬の背中に見えて、我が親ながら何と情けないのだろうと胸が苦しかった。
最終的に夕食の席へ戻っても良いが、何の解決にもならない事を忠告して、家族会議の様式で姉貴へ注意を促すようにと要求したけれど、やはり「あいつに何を言っても無駄だ」の一点張りで話が進まなかった。
無駄だから何もしないという姿勢が現状を生んでいると気付いて、思い直してほしいと願ったのだけど、臆病すぎて期待の欠片も持てそうにない印象に溜め息ではなく涙が零れてしまいそうだった。


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[雑記]

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