耳を刺す 大きな声は 馬鹿ばかり
2010-07-02


今の会社は少人数で運営している事もあり、G社長の自宅へ間借りしているため、ちょっと変わった形態の二世帯住宅のような生活スタイルとなっている。
G社長の家族は元よりリビングを殆ど使っていなかったので、棲み分けは問題なくできているのだけど、去年に導入された大型テレビの消費電力が大きな負担となって夏場にブレーカーが飛ぶという事態が何度か発生していた。
そのためブレーカーを強化しようとしたのだけど、配線の関係で現状より上へ上げることができないらしく、面倒なことに電気工事をする必要があった。

その電気工事をG社長のお父さんが見学したいと言い残したまま、中国の方へ帰ってしまっていたので、夏が迫った今週まで先延ばしにされ続けていた。
問題の中心人物が今週の頭に戻ってきたため、早々に電気工事を行おうと急ピッチで話が進められて、今日の昼頃に見積もりと現状確認のため業者がやってきた。
これで安心してエアコンが使えると喜んでいたのも束の間で、業者が来た瞬間からG社長の飼い犬であるユウ君が発狂したかのように吠え始めて、そのうるささは殺意さえ覚えるほどに強烈だった。

普段でさえ耳栓がほしくなるほど騒がしいのに、今日は耳の状態が非常に悪くて大きな音への耐性が著しく低下していたため、途中で何度か痛みを感じる場面まであった。
しかも、悪化し続けている所だったので、時を追う毎に耳から発せられる痛みが強くなっていく傾向があって、無駄吠えの収まらない犬を黙らせるために睨んでいる時は、怒りを抑えることなく視線に籠めていた。
その甲斐もあって睨んでいる間は落ち着きこそないが、静かにしていてくれたけど少しでも目を離すと元通りになるため、かなり邪魔な存在に感じられて仕方がなかった。

そんな状況が20分近くも続いたため、業者が帰ってから定時までの時間は色々な意味で辛い時間となったけど、今日は金曜で寄り道を楽しむ日だからと何とか踏ん張ってきた。
ところが、いざ寄り道に趣味の買い物へ出掛けてみると、参議院選挙に関係した街頭演説があちらこちらで行われていて、スピーカーの大音量で再び耳へのダメージが蓄積する格好となってしまった。
結局のところ趣味の買い物を楽しむ余裕も殆ど残っていなくて、踏んだり蹴ったりだと苛立ちながら早々に帰宅の途へと就いている。
[雑記]

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