昨夜は帰宅する時刻が遅くなった影響で近所の家々が暗くなっていて、唯一に明かりを灯していた我が家の玄関へ虫が寄っていた。
その中に親指の先ほどに大きい虫が混じっていて、家へ入れたくないので間を伺っていたら足に飛び付いてきた。
飛び疲れて止まり木でも探したらしく、払っただけでは落ちないほど強くしがみついていた。
仕方ないから指で弾いて落とした後、そそくさと玄関へ入ったのだが嫌な気配がして落ち着かない。

一通りを見回しても姿がないので取り越し苦労だろうと納得して、自室へ行ってから暑苦しい服を脱いでいる時、肩から全身の毛を逆立たせる違和感が発せられた。
ゾッとしながら右手を伸ばしている最中に、違和感は現実味のある感触へ変わっていく。
右手が違和感のある左肩へ届くのと同時に固い物を指に触れて、羽を広げようとする寸でのところ抑え込む事へ成功した。

肩に付いていたのは玄関先で弾き落とした奴と同じ虫であり、他にいたのか落ちる途中で再び取り付いたのか知らないが、今度は窓から丁重にかつ確実にご退場いただいた。
飛び回られる前に捕まえられて良かったけれど、玄関先に集まる虫の対処は厄介な事この上ないわけで、虫除けの類でも吊すなり対策を取りたいものだ。
も全ての虫を寄せ付けない虫除けはないので万全とならないけど、疲れて帰宅したのに侵入した虫の排除に苦労するとか嫌なので、駄目で元々という気持ちで試してみようか。