2010-07-05
昨日の記事で書きそびれてしまったのだが、ウォシュレットトイレの取り替え作業が終わった後に、古いウォシュレットを不燃ゴミとして出せるレベルにまで分解する仕事もしていた。
実際のところ苦労した箇所は最初の蓋を開ける所くらいのもので、それ以降と言えば目に付いたネジを 1つずつ外していくというシンプルな作業だった。
もちろんふつうに分解するだけではなく、電子回路を弄くれる知識も少なからず持ち合わせているので、故障の原因が何だったのかと考察しながら分解作業を進めていった。
その過程で故障の原因となりそうな場所が幾つか浮き彫りになってきて、最終的に「こんなので 7年も保ったなんて称賛に値する」という感想を抱くまでに至っていた。
恐らく故障の原因は温水タンクからウォシュレットノズルへの給水管からの水漏れで、特に酷い箇所は数年来の浸水によりネジが完全に錆びて、ドライバーの力加減を間違えると崩れてしまうほど腐食していた。
さすがに心臓部に当たる基盤は高い所へ配置されていたので、浸水の影響を受けていないように見えるが、配線の方がかなり深刻な状態にあったので錆が感染している可能性は否定できなかった。
しかし、浸水の被害を受けていなかったとしても、ゼラチンのような素材で基盤を丸ごと覆うなんて大雑把な防水処理をした上に、温水タンクの近くへ配置されていたので、熱に遅かれ早かれ熱にやられて故障していただろう。
正直なところ安かろう悪かろうの典型例を見ているで、目の前にある低コストで製造された機器の分解作業は意外なほど興味深くて、ニヤニヤと笑いながら楽しんでいた。
本当だったら「こんな粗悪品を・・・」と怒るべきなのだろうが、そんな気力は残っていなかった上に、そもそも安物と分かっていて買ってきたのが自分なので諦めやすかった。
しかし、分解が完了して油断してしまったのか、ざっと汚れを落としている最中に爪の立っている 1カ所だけあるのに気が付かず、親指の皮膚を削り取ってしまった事が残念で仕方がない。
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